自死遺族の会「アルファの会@東京」(by Hug Hawaii)

Hug Hawaiiが主宰する自死遺族の会「アルファの会@東京」のご案内や活動等のご紹介をしています。

【はじめての方へ】自死遺族の会「アルファの会@東京」(by Hug Hawaii)のご紹介

皆さま、ごきげんよう

自死遺族の会「アルファの会@東京」(by Hug Hawaii)メンバーの千草と申します。

 

本サイトでは、自死遺族限定の会、「アルファの会@東京」(by Hug Hawaii)のご案内や活動報告、その他関連の事項についてご紹介しています。

 

まず、主宰のHugHawaiiは、愛する人を亡くした人のための悲しみを癒すためのグリーフサポートを行っている団体です。

名称の通り、ハワイで設立され、現在では日本での活動も行われています。

HugHawaiiの詳細については、以下をご参照いただければ幸いです。

 

www.hughawaii.com

お問い合わせ: alpha@hughawaii.com

 

アルファの会は、HugHawaiiの活動の中で、自死遺族を限定とした会として先ずはハワイでスタートしました。そして、2017年4月より、東京での活動がスタートしました。

原則毎月1回自死遺族の会「アルファの会@東京」を開催しております。

 

自死遺族の会というのは、同じ深い悲しみを抱える自死遺族だけでお話をしたりお話を聞いたりする会です。

いわゆる当事者(自死遺族)同士で分かち合いを行う自助グループです。

しかしながら、同じような経験をした人同士で集い、分かち合うことで得られることも少なくありません。

また、これまでなかなかお話できなかったことをお話していただくことで、カタルシス(精神の浄化)の体験となる可能性もあります。

ただし、無理にお話いただく必要はありませんし、無理に聞き出すこともありません。

つまり、何かを無理強いしたり、勧誘なども一切ありませんので、どうぞご安心ください。

なお、秘密は厳守されます。 

 

私自身も自死遺族です。愛する家族を自死で失い、深い悲しみと絶望の中で、当初は自らから孤独を好んでいました。しかし、ある日全てを吐き出してしまいたいという衝動に駆られました。

しかし、あいにくそのような切実な望みをかなえてくれる場所と機会を見つけることはできませんでした。 その当時は、とても苦しかったことをよく覚えています。

 

自死遺族の会「アルファの会」は、当時の私のような思いを持つ可能性が高いであろう自死遺族の方々にとっての一つの選択肢として、常に安心・安全な場と機会であることに努めております。

 

しかしながら、自死遺族の方々にとっては、このような会に参加することにも、きっと大変な勇気が要ることと思います。

そして、このような場でお話をすることにも大きな不安を抱かれることと存じます。

私も自死遺族ですが、もし初めてこのような会に参加するとしたら、当日どのようなことが行われるのかとても不安ですし、きっと躊躇してしまうのではないかと思います。

 

そこで、自死遺族限定の集いというのはどのような会になるのか、基本的なルールをお示しさせていただきます。

アルファの会@東京においても、Hug Hawaiiの会員規則と、原則以下にお示しするルールに基づいて進行する予定です。

 

●当日は、匿名、ニックネームでのご参加もOKとします。

●他人のことではなく、自分のことを話します。

●お話したくない時には無理に話す必要はなく、パスができます。他の方のお話を聞くだけの参加でも OK です。  

●この場でお互いに話した内容は、決して外部に持ち出さず、他のところでは話さないことを約束し 、全員のプライバシーを尊重します。  

●他の参加者のお話を評価したり、批判やアドバイスをしたりすることは控えます。 お互いに、言いっぱなし、聞きっぱなしの姿勢をとります。 

●布教や営業、政治活動などはお断りします。

●本会は当事者同士による自助グループですので、個人的なご相談や専門的な支援の求めには応じることができません。

●今後も全員が安心してお話しできるような安全な場となるように、全員が会員規則、基本的なルールを守っていきます。 

 

参考:NPO法人グリーフサポートリンク <全国自死遺族総合支援センター>、2015、死別の悲しみに寄り添う~自死遺族のつどいのすすめ方~、p.6

 

日本では、残念ながら未だ自死自死遺族に対する差別や誤解、社会的烙印を押されてしまうことがあるのが現実です。

したがって、どうしても自死遺族が自分の話をするのはためらわれるのです。

 

ただ、自死遺族の会のような場や機会を得て、当事者同士でお話してみると、案外いろいろなことを話すことができるようです。

実際に、私はこれまで誰にも話すことのできなかった赤裸々なことを初めて話してみて、当事者同士だからこそ腹を割って正直な想いを吐き出すことのできる、とても貴重な機会だと思いました。

きっとカタルシス(精神の浄化)体験にもなっているのだと思います。

 

そして、自分は話さなくても、同じ自死遺族の方のお話を聴いているだけでも、何か共感したり、思うことが出てくるかもしれません。

 

もしこのような機会や場所を必要とされている自死遺族の方がいらっしゃいましたら、先ずはこのような会があることを知っていただき、必要な時に思い出していただけるよう願っています。

そして、もし他の自死遺族の方々のお話を聞いてみたいと思ったり、自分でも話してみたいと思ったりした時には、どうぞアルファの会@東京にご参加ください。

 

※ 本来「アルファの会@東京」は、原則HugHawaiiの会員様向けで、予め予約の必要があります。ただし、当面のあいだ会員様以外でもご参加いただけるようにオープン化しております。

また、ご不明な点やご質問があれば、ご遠慮なくお問い合わせください。

 

ご相談・お問い合わせ: alpha@hughawaii.com

  

ちなみに、アルファの会@東京へのご参加が難しい方は、全国各地で同じような自死遺族の会が開かれていますので、インターネット等で検索してみるとよろしいかと存じます。

 

まだ悲嘆が深くて絶望と悲しみのどん底にいる時には、きっと外出することも、人と会うことも、ましてや自分の話をすることなんて、到底できないと拝察いたします。

私もそうでした。自死による死別体験から数か月は、生ける屍のようでした。

無理をする必要はないと私は思います。時には望んだ孤独や孤立も必要ではないでしょうか。少なくとも、私には必要でした。

 

ただ、もし誰かに話してみたい、思いを吐き出してみたい、と思うような時があれば、まずいわゆる自助グループといわれる当事者同士の会に参加してみるのも一つの方法でしょう。

勿論専門的な支援が必要な場合には、専門家にご相談するのが宜しいですね。

誰かに助けてもらいたい時に、「助けてほしい」と言えることと、そのような場や機会を知っておく、あるいはその情報にたどり着ける、という選択肢があることは、とても大切なことだと私は考えています。

 

アルファの会@東京も、そんな自死遺族にとっての安心・安全な場や機会の選択肢の一つになることを願っております。

今後も原則毎月1回、東京都内で開催して参る予定です。

開催日時等の詳細は、このサイト等を通じてご案内させていただきます。

 

必要な方が、必要なタイミングでお越しいただくことをお待ち申し上げております。 

それでは今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

ありがとうございます。

千草

 

f:id:thousandgrass:20170807112334j:plain

私の自死遺族という生き方②:ある日突然自死遺族に

皆さま、ごきげんよう。

 

私は13年前に愛する姉を自死で喪い、ある日突然自死遺族となりました。

ここでは、今日までどのように生きてきたのか、これからどのように生きていくのか、私の自死遺族という生き方を綴っていきたいと思います。

alphaandomega.hatenablog.com

 

【目次】 

  • はじめに
  • ある日突然自死遺族に
  • 自死とうつ病
  • 「~たら」、「~れば」という後悔と罪悪感
  • 私へのメッセージ
  • 遺された家族と誓ったこと 

はじめに

本記事では、なるべく自死遺族としての率直な想いや考えを綴りたいと考えていますので、生々しい表現や、もしかすると不快な思いをさせてしまうことがあるかもしれません。

もし、そのような話を目にすることが躊躇われる場合には、どうぞここで本ページを閉じてくださいませ。

本記事は過去記事として残りますので、いつか読んでみたいと思ったタイミングでお読みいただければ幸いです。

そして、あくまで私の個人的なライフストーリーとして、どなたかのご参考になればと思います。

続きを読む

私の自死遺族という生き方①:はじめに

皆さま、ごきげんよう。

 

唐突ではありますが、これから「 私の自死遺族という生き方」と題しまして、私(千草)が自死遺族となってからどのように生きてきたのかを振り返って綴っていきたいと思います。

これまで個人的なことを公表することはあまりありませんでした。

私は愛する姉を13年前に自死で喪いました。そして、今までの間にいろいろなことがあったわけですが、お陰様で今日元気に過ごしています。

今もなお大切な人を自死で喪って深い悲しみと苦しみの中におられる方が沢山おられることでしょう。出口の見えない真っ暗闇の中を歩いているように感じておられる方もおられるでしょう。

かつては私も同じでした。当時は、まさに死んだように生きていました。生きながら死んでいたといっても過言ではありません。

しかしながら、いまどうしてこのように元気に過ごしているのか。

どのように深い悲嘆と苦しさを乗り越えて今日まで生きてきたのか。

どのように私が人生の再出発を果たして、これからどう生きていこうと思っているのか。

私の自死遺族という生き方について綴ってみることで、こんな自死遺族もいるよ、という一例として、どなたかの参考になればと考えました。

もちろん私の自死遺族という生き方は、これからも続いていきます。

長い長い旅路の途中です。これから現在進行形のストーリーとしても綴っていきたいと考えています。

 

そして、本記事では当時の経験や深い悲嘆、辛さのことは勿論なのですが、出来るだけ私が何を考えて、どのように立ち上がって今日まで生き続けてきたのか、私の人生の再出発のことや、いわゆるレジリエンス(レジリエンス (心理学) - Wikipedia)の側面に重きを置いて綴っていきたいと思います。

なぜなら、もし誰かが今は深い悲嘆に暮れて暗闇を彷徨っていたとしても、いつか立ち上がりたいと思った時の一例になればと考えたからです。

 

当然のことながら、自死遺族が悲嘆を乗り越えていくプロセスに正解はありません。

悲嘆、辛さ、想い、感じ方、考え方は自死遺族それぞれで異なると思います。

深い悲嘆を乗り越える時間の長さやスピードは人それぞれに異なります。

一口に「自死遺族」といっても、本当に人それぞれのストーリーがあり、私の一例が全ての自死遺族の方に当てはまるとは全く思っていません。

むしろ私は現代日本では稀な方なのかもしれません。

「自死遺族とは~」というように一般化されたようなことを主張するつもりもありません。

 

もしかすると不快に思われる自死遺族の方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、これはあくまで私の個人的なライフストーリーですので、一つの物語りとしてお読みいただければ幸いです。

ご興味のある方は、お付き合いのほどをどうぞよろしくお願い致します。

 

ありがとうございます。

千草 

 

次の記事はこちら↓です。

alphaandomega.hatenablog.com

 

f:id:thousandgrass:20190213194116j:plain

PS:私の自死遺族という生き方の中で、一つのターニングポイントになったハワイ島独り旅のことは後日おいおい綴っていきたいと思います。

 

自死遺族の会【アルファの会@東京】2019年2月度のご案内

皆さま、ごきげんよう。

遅くなりましたが、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

2019年、新しい年が幕を開けました。

 

年賀状に「おめでとうございます」という文言が書かれているのを見て、悲しさや辛さが再燃してしまうこともあったかもしれません。

たとえ今は新年を祝う気になれなかったとしても、それでも愛する人を喪いながらも、新年、今日という日まで生き抜いてきたことは立派なことだと私は思います。

皆さまと同様に、自死遺族の会「アルファの会@東京」も同様に一歩一歩あゆみ続けて参りたいと思います。

そして、多くの自死遺族の方々の選択肢の一つとして末永くあり続けたい所存です。

本年も「アルファの会@東京」をどうぞ宜しくお願い致します。

 

まずはご報告です。

年明け早々に「アルファの会@東京」の母体であるHugHawaii主催のイベントが行われました。

thousandgrass.hatenablog.com

f:id:thousandgrass:20190106225523j:plain

f:id:thousandgrass:20190106230121j:plain

f:id:thousandgrass:20190106232550p:plain

記事にも書かせていただきましたが、当日のトークセッションでは自死や自死遺族のことについて初めて公の場でお話をさせていただきました。

ご来場の皆さまが何をどう感じられたのかは分かりません。しかしながら、こうして自死や自死遺族のことについて広く知っていただく、理解していただくきかっけとなったのであれば何よりです。

今年も積極的に自死や自死遺族に対する理解が広まるように努めて参りたいと思います。

 

つぎに、自死遺族の会「アルファの会@東京」2019年2月度のご案内をさせていただきます。

1月はお休みとさせていただき、本年は2月から定例会をスタートいたします。 

 

自死遺族の会「アルファの会@東京」は、HUG Hawaiiを母体とした自死遺族の会で、毎月1回都内のカフェに集まり、自死遺族同士で自由にお喋りをしています。 

f:id:thousandgrass:20190106235324j:plain

母体のHUG Hawaiiについては、↓コチラをご参照くださいませ。

www.hughawaii.com

はじめての方は、↓コチラをご一読いただければ幸いです。

alphaandomega.hatenablog.com

 

2019年2月度は以下の通り開催を予定しておりますので、ご案内させていただきます。

 

自死遺族の会 アルファの会@東京 

2019年2月度

 

日時:

1月 お休み

2月16日(土)14:00- 

 

場所:

2月の定例会は都内のカフェを予定しています

※詳細はご参加者にお知らせします。

 

費用:原則飲食代を各自でご負担いただきます

※※場合によって途中で開催場所、費用が変更になる場合がございます。その場合には、ご参加者に直接ご連絡させていただきます。

予めご了承いただきますよう、お願い申し上げます。

 

お申込み〆切:

2月の定例会は開催日の3日前(木曜日)までにお申込みください

 

お問い合わせ・お申込み:alpha@hughawaii.com までご連絡ください

 

アルファの会@東京は、会議室のような場所で1人ずつ自己紹介や経験をシェアするという形式をとっておりません。

いわゆるカフェ形式で、飲食しながら自由にお話をする場となっています。

自死や故人にまつわることを話しても、話さなくても構いません。

ただそこに居るだけで、他の方のお話を聴くだけでも構いません。

泣いても笑っても構いません。

何かを無理に聞き出したり、強制したり、勧誘したりすることは一切ございませんので、どうぞご安心ください。

当然のことながら、個人情報や秘密は他言されません。本会に参加される皆さまにも同様に秘密保持のお約束をしていただいております。

 

今は亡き大切な人のことや、ご自身のことを話してみたい、あるいは同じような経験をした人の話を聴いてみたい、と思われましたら、どうぞお気軽にお問合せください。

 

もし初めてお独りで参加することがためらわれるようでしたら、本会の当日スタート前に個別にお話をお伺いする機会も考慮したいと考えております。

詳しくは事前にご相談くださいませ。

 

自死遺族の会「アルファの会@東京」をスタートして1年半以上が経ちました。

本会に参加するまで、長い間誰にも何も話せなかった、と仰る方も多くおられました。

大切な人の自死や自らが自死遺族であることを打ち明けられない方はまだまだ沢山おられることと思います。

もし誰にも何も話せないことで苦しいようでしたら、どうぞ一度本会へのご参加を選択肢の一つとしてお持ちください。

苦しくてどうしようもなくなった時に、本会のことを思い出していただければ幸いです。

 

今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

ありがとうございます。

 

千草

 

2018自死遺族の会「アルファの会@東京」を振り返って

皆さまごきげんよう。

 

早くも今年もあと1週間を残すばかりとなりました。

光陰矢の如しとはよく言ったもので、年月が過ぎるのが本当に早く感じます。

私ごとですが、今年は愛する家族の三十三回忌、十三回忌の法要を無事に済ませることができて、殊更に時間の流れを感じます。

 

人の死を受けとめることは、「永遠の不在の了承」であるとも捉えることができますが、愛する人を失って年月が過ぎると、愛する人のことを忘れてしまうようで怖いというような気持ちを抱くこともあると思います。

でも、私は今は亡き愛する人と共に歩む時間を過ごしていると思っています。

日頃の雑事に追われて時に愛する人のことを考えたり思い出したりする時間が減ってしまうことで、悲しみや罪悪感を抱いたりすることもあるでしょう。

しかしながら、今は亡き愛する人と共に、今生きている私たちが生きていくことはとても大切なことだと思います。

年末年始を迎えるにあたり、記念日反応が起きたり、悲しみや辛さが増すという方もおられることでしょう。

それでもなお、今は亡き愛する人と共に、日々を生きていくことを大切にしてもらいたいと願います。

 

さて、今年も無事に自死遺族の会「アルファの会@東京」を毎月1回、計12回開催することができました。

昨年4月にスタートして以来、1年半超にわたって自死遺族同士で気兼ねなく自由にお話をする会を続けられてきたことに感謝申し上げます。

当初より長く続けることを目標として参りましたので、毎月欠かすことなく開催できたことは何よりでした。

少しずつではありますが、自死遺族の方がたにとっての安心、安全な場があることを知っていただけたのではないかと振り返っています。ありがとうございます。

 

今年は「アルファの会@東京」にご参加の皆さまはもちろんのこと、応援してくださる方がた、自死遺族の話に耳を傾けてくださる方がたと多く出会ってきました。

特に、今年は私が自死遺族であることを積極的に話をすることを心掛けてきましたが、様々な反応はあるものの、一度として嫌な思いをすることもなく、理解してくださろうとする方がたに出会うことができました。

このことは私自身にとって新鮮でもあり、今後の勇気にも繋がっています。

そして、現代日本におけるこの世界が、少なくとも自死遺族にとって「偏見や差別に満ち溢れた社会」ではなく、「お互いに理解しようとし合える対話のある社会」であることへの希望を持つことができます。

私自身、このことは本当に強く思っているのと同時に、実現可能なこととして捉えています。そのための努力、尽力は惜しまないと心に決めています。 

 

そして今年1年のアルファの会@東京での自死遺族の方がたとのお話を通じて強く感じていることがあります。

それは、ご参加されている自死遺族の皆さんは、それぞれご自身でお話しすることや、他のご参加者のお話に耳を傾けることを通じて、それぞれにご自身の力で変化していくことです。

ちょっと偉そうな言い方で申し訳ないのですが、毎回皆さんのお話を聴いたり様子を拝見していて、少なからず変化していくことに気づきます。

ほんの些細な行動の変化や、顔色や表情が変わっていたり、言動が微妙に変化してきたりすることを肌身で感じています。

学術的には「レジリエンス」と言われたりしますが、それぞれが自ら立ち上がろうとする姿を多々拝見してきました。

 

アルファの会@東京は、いわゆる自助グループですので、基本的にはお互いに話をするだけでアドバイスをしたり、カウンセリングの要素はありません。私も参加者の一人です。

しかしながら、ご参加者それぞれが自ら立ち上がっていこうとする姿は、正直凄いなぁと思いますし、私も励まされ、大いに勇気づけられています。

そして、私自身もアルファの会@東京を開催させていただきながら、ご参加者の皆さまと共に、この1年変化してきていることを実感しています。

 

人は環境と相互関係で変わっていくといわれていますが、まさにアルファの会@東京という環境の中で、自死遺族同士が相互関係を築けているであろうこと、そしてそこで化学変化のようなことが起こっていることは、本会の意義の一つではないかと考えています。

これまで試行錯誤しながらアルファの会@東京を開催して参りましたが、ご参加者の皆さまにとっても意義のある会であったのであれば本当に幸いです。

 

来年もこれまでと同様に、自死遺族にとって安心して自由にお話ができる安全な場としてあり続けられるように努めて参る所存です。

このような会を必要とされている方はまだまだ沢山おられることと推察します。

本会だけでなく、各地で同様の会が開催されているようですので、必要な時に必要な場所にたどり着けることを願って止みません。

上述の通り、自助グループに参加して自身で話してみたり、他者の話に耳を傾けることで、ほんの僅かでも何かが変化することは悲嘆を乗り越える過程においてとても大切なことだと私は思っています。

勿論変化しなければならない、ということではありません。しかしながら、もし少しでも何かのきっかけが欲しいような時には、本会のような自助グループへの参加も有用ではないかと思います。

ご自身の想いや意志に添った相応しい場やきっかけを見つけられますように。もし迷ったり躊躇するようなことがあったとしても、少なくともそのような選択肢を持っていられますことを願っております。

 

少し早いですが、本年もお世話になり誠にありがとうございました。

ご関係の全ての皆さまに心より御礼申し上げます。

 

千草 

 

f:id:thousandgrass:20180902120746j:plain

 

 

 

 

【イベントのご案内】ハグハワイ10周年記念イベント TAROかまやつミニ・ピアノコンサート&愛する人が教えてくれたことトークセッション(2019年1月5日)

皆さま、ごきげんよう。

 

早速ですが、今日は自死遺族の会「アルファの会@東京」の母体であるHugHawaiiの設立10周年記念イベントのご案内です。

 

HugHawaiiは、愛する人を亡くした人のための悲しみを癒すためのグリーフサポートを行っている団体です。

名称の通り、ハワイで設立され、現在では日本での活動も行われており、「アルファの会@東京」もその活動の一つです。

HugHawaiiの詳細については、以下をご参照いただければ幸いです。

↓ ↓ ↓

www.hughawaii.com

 

この度、設立10周年を記念して、日本(東京)でイベントを開催することになりました。

 

ピアニストとして幅広く活躍中の TARO かまやつ氏をお招きしてミニコンサート&「愛する人が教えてくれたこと」と題して愛する人を亡くした人達とのトークセッションを企画しています。


TARO かまやつ氏は昨年にお父様(かまやつひろし氏)とお母様を続けて亡くされた中、今回のイベントにご協力頂き、ミニピアノコンサートを催してくださることになりました。

くわえて、TARO かまやつ氏と、愛する人を喪うという経験をした人達とで「愛する人が教えてくれたこと」をテーマとしたトークセッションを行う予定です。 

 

f:id:thousandgrass:20181104182905j:plain

<HUG Hawaii 10周年記念イベント>

〜愛する人が教えてくれたこと〜


日時:2019年1月5日(土)11時半〜15時
・ビュッフェランチ
・ピアノコンサート 演奏:TARO かまやつ
・TARO かまやつと家族を亡くした者たちとの語らい


場所:音倉(コミュニティ・カフェ)東京都世田谷区北沢2-26-23

http://www.otokura.jp/index.php

 

参加費:HUG Hawaii 会員 2,500円/非会員 3,000円(ビュッフェ形式昼食、ワンドリンク込み)

申込み方法:ウェブ専用フォーム→ 10周年イベント申し込み | グリーフ・ケア | HUG Hawaii

docs.google.com

※ご入金をもって、参加申し込みが確定となりますので、ご了承ください。なお、ご入金確認後に確認メールを送らせていただきます。

 

申込締切:12月23日(日)

 

ご質問などありましたら、info@hughawaii.com までメールでお尋ね下さい。

 

TAROかまやつさんのピアノと歌声&愛する人のことを想うことできっと温かい時間をお過ごしいただけることと思います。

是非、ご家族やご友人などにもご案内いただき、どうぞお誘いあわせの上お越しください。

ご一緒に新春のひと時を過ごしましょう。

沢山の皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。

 

いつもありがとうございます。

千草

【アルファの会@東京】2018年11月度・12月度のご案内

皆さま、ごきげんよう。

 

あっという間に秋も深まってまいりました。

陽が短くなって肌寒くなってくると、なんとなくメランコリックな気分になったりすることや体調を崩したりしがちになるかもしれませんね。

そんな時は無理をせずに、暖かくしてぐっすり眠ることを心掛けたいところです。

睡眠時間は短くても長くてもうつ状態や心身の不調との相関があると言われていますが、よく眠ることは心身にとって大切なようです。

皆さまもよく眠れますように。

 

さて、自死遺族の会「アルファの会@東京」11月度・12月度のご案内をさせていただきます。

12月はランチ会を予定しております。ランチ会にはHugHawaiiを主宰しているフロイド由起さんもご参加くださる見込みですので、この機会に是非ご一緒いただくとより良くHugHawaiiや当会のことをご理解いただけるかもしれません。

 

 

自死遺族の会「アルファの会@東京」は、HUG Hawaiiを母体とした自死遺族の会で、毎月1回都内のカフェに集まり、自死遺族同士で自由にお喋りをしています。

 

母体のHUG Hawaiiについては、↓コチラをご参照くださいませ。

www.hughawaii.com

はじめての方は、↓コチラをご一読いただければ幸いです。

alphaandomega.hatenablog.com

 

2018年11月度・12月度は以下の通り開催を予定しておりますので、ご案内させていただきます。

 

自死遺族の会 アルファの会@東京 

2018年11月度・12月度

 

日時:

11月17日(土)14:00-  定例会 終了しました

12月15日(土)12:00頃- ランチ会  終了しました 

場所:

11月の定例会は都内のカフェを予定しています

12月のランチ会は都内(近郊)のお店を予定しています 

※詳細はご参加者にお知らせします。

 

費用:原則飲食代を各自でご負担いただきます

※※場合によって途中で開催場所、費用が変更になる場合がございます。その場合には、ご参加者に直接ご連絡させていただきます。

予めご了承いただきますよう、お願い申し上げます。

 

お申込み〆切:

11月の定例会は開催日の3日前(木曜日)までにお申込みください

12月のランチ会は開催日の1週間前(12/8)までにお申し込みください

 

お問い合わせ・お申込み:alpha@hughawaii.com までご連絡ください

 

f:id:thousandgrass:20180902120746j:plain

 

初めて参加される方はご不安や緊張があるかもしれません。

正直なお話として、このような会は個々人によって合う・合わないがあると思います。

アルファの会@東京は、会議室のような場所で1人ずつ自己紹介や経験をシェアするという形式をとっておりません。

いわゆるカフェ形式で、飲食しながら自由にお話をする場となっています。

自死や故人にまつわることを話しても、話さなくても構いません。

ただそこに居るだけで、他の方のお話を聴くだけでも構いません。

泣いても笑っても構いません。

何かを無理に聞き出したり、強制したり、勧誘したりすることは一切ございませんので、どうぞご安心ください。

 

これまでご参加いただいた自死遺族の方々からは、「なんだか分からないけれど安心する」「初めて話すことができて胸のつかえがとれた気がする」というようなご感想をいただくことも多いです。

前述の通り、会の主旨や雰囲気によって合う・合わないはあるかもしれませんが、当会では自死遺族にとって安全に安心して自由に話ができる場を参加者全員で創ることに努めています。 

必要とされている方が、必要とされているタイミングでご参加いただくことを、心よりお待ちしております。

 

いつもありがとうございます。

千草

第42回日本自殺予防学会に参加して参りました:自死遺族と「自殺予防」

皆さま、ごきげんよう

 

酷暑の夏が過ぎ去り、急に涼しくなってきました。

天候も不順ですし、お互いに体調管理には十分に留意いたしましょう。

私も急に気温が下がったり台風が発生するこの時期は、気圧のせいなのか喘息注意報が出がちですので、気を付けたいと思います。

皆さまもどうぞご自愛くださいませ。

 

さて、先日 第42回日本自殺予防学会総会(※終了しています)に参加して参りました。

翌日に用事があったために、東京から奈良まで日帰りというタイトな日程でしたが、興味深いご発表や新たな出会いがあり、有意義な機会となりました。

 

本学会は、学会名の通り「自殺予防」に関するエビデンスの創出と活用が主目的ですが、今回の学会では自死遺族に関するセッションとポスター発表があり、いずれも非常に興味深いご研究でした。

 

自死遺族」と「自殺予防」ですが、両者の関係はなかなか微妙な問題を含んでいます。

 (本学会が「自殺」予防ということばを使用していますので、今日は「自殺予防」ということばを使用しています。 「自殺」と「自死」の使い分けについては、また別途書いてみたいと思っています。

 

自死遺族として、新たな自死者は出てほしくない、もうこれ以上大切な人を自死で亡くすという深い悲しみを味わう人を増やしたくない、これ以上自分と同じような自死遺族が増えてほしくないという思いを抱くことがあるでしょう。

私ももうこれ以上自死者、自死遺族が増えてほしくないと真剣に思っています。

 

しかしながら、自死遺族にとって「自殺予防」という文言や自殺予防キャンペーン、公共の場所などでの自殺防止のポスターを見たり聞いたりするようなことが更なる辛さ、痛みに繋がってしまうことがあります。

自死遺族は死別経験後に深い悲嘆や辛さと共に怒り、自責の念、自罰感、後悔等の感情を抱くことが知られています。少なからず故人の自死に対して後悔や責任を感じたり、自分を責めたり、自罰的になることがあるのは容易に推察できます。

 

そこで「自殺予防」についての情報を見たり聞いたりしてしまうと、自分が責められているように感じたり、食い止めることのできなかった自分を責めたり罰したり、強い後悔や無力感を抱いたりするようになることもあるとされています。

 

つまり、「自殺予防」は、自死遺族に非常に複雑な感情を抱かせるとてもデリケートな事象であるといえるでしょう。

自死は食い止めたいけれど、「自殺予防」には自分は関われないという感覚を抱く抵抗感や嫌悪感、矛盾、ジレンマとでも言えるでしょうか。

したがって、自死遺族支援(「ポストベンション(事後介入)」と表現されたりします)を「自殺予防」(「プリベンション(事前の防止対策・予防)」~「インターベンション(防止・危機介入)」)に繋げることに不快感を抱いたり、疑問視されることがあります。

要するに、自死遺族が「自殺予防」を呼びかけたり、自死遺族(支援)が自殺に対して警鐘を鳴らす役割になることに抵抗を感じることがあるとされています。

 

このことは、学術的にも文献で指摘されています。

Nara Women's University Digital Information Repository: 自死遺族の免責性と自殺防止システム

自死遺族の免責性と自殺防止システム、清水 新二 、2010、 奈良女子大学社会学論集 (奈良女子大学社会学研究会)、第17号、 pp.23-35

詳細は割愛させていただきますので、ご興味のある方は直接文献にあたりご一読くださいませ。

本文献では、

自死遺族支援対策と自殺予防対策に関する『ねじれ』」(p.23)

「予防・防止対策と事後対策の別物性」(p.31)

等について指摘されています。

自死遺族にとって当面大切で重要なことは、『これから』以上に『既に起こったこと』に対する手当であり整理であり、最終的にはこの出来事をどう受け止め、受け入れていくかにあることは言を待たない。『これから』のこと、つまり予防的事柄はこのことの後に関心となっていくに過ぎない。いきなり『これから』ではあり得ないのであり、このねじれが『自死遺族支援を自殺予防のために利用して欲しくない』との遺族の違和感に繋がっていると思われる。」(p.29)

という一文が自死遺族支援と「自殺防止」の関係についてよく表されているのではないかと思います。

 

とある公共機関で「自殺予防」の呼びかけにおいて、たしか「遺される人のことも考えてみましょう」というような文言が自死を抑止するといった主旨のポスターを作成したところ、抗議を受けて撤去したというようなお話を聞いたことがあります。

つまり、自死遺族と「自殺防止」を繋げて考えるというようなことは、残念ながら実際に地域社会で用いられている思考の一つのようです。視野が狭いというか想像力の欠如と言わざるを得ないのはとても残念に思います。

 

ただし、学会の会場で、とある先生とこのお話をさせていただいたのですが、「自殺予防」は自死遺族に対しても当てはまるのであり、自死遺族のいわゆる後追い自死の予防 を含んでいるので、「自殺予防」に関する研究を主目的とする学会であっても自死遺族(支援)のテーマや演題は今後も取り上げていくというようなことを仰っていました。

つまり、一見矛盾しているようにも見える自死遺族(支援)と「自殺予防」は 、どちらも同等に重要な課題であると捉えられていると私は感じました。

自死遺族(支援)を「自殺予防」に都合よく利用することは望ましくないと思いますが、予防と合わせて自死遺族(支援)についても合わせて一緒に考え、議論し、検討していくことはとても大切であると改めて思った次第です。

 

実は本学会に参加する際に、自死遺族である私も一瞬参加を迷いました。

なぜなら、演題やポスター発表の多くは「自殺予防」に関するテーマであり、自死遺族(支援)についてのテーマは非常に少なかったからです。つまり、上述のような矛盾やジレンマがあることを私自身も気になっていました。

 

しかしながら、数少ない自死遺族(支援)に関する発表や報告は、いずれも大変興味深いものであり、逆に貴重であったと言えます。

ご発表者の先生がたには敬意を表します。

自死に関わる研究では、「自殺予防」だけでなく、自死遺族(支援)についても広く社会に対して示していくことも有意義であり重要なのだと再確認できた良い機会になりました。

ありがとうございました。

 

(おまけ)

時間があったので学会会場近くの橿原神宮に立ち寄りました。

f:id:thousandgrass:20180926195530j:plain

f:id:thousandgrass:20180926195511j:plain

空気が澄み渡り、静寂の中の荘厳な雰囲気で、心が洗われる思いがしました。

普段なかなか行かないような場所に期せずして行くことができるのも、学会参加の楽しみの一つです。

 

それから、学会会場での書籍販売コーナーではコチラ↓の書籍を見つけて購入してみました。

リジリエンス

リジリエンス

 

まだ読んでいないのですが💦、これまでに自死遺族の会「アルファの会@東京」で死別経験後の自死遺族が自ら変わっていく様子を目の当りにしてきて、実はその内なる力や回復力に驚き感動していますので、リ(レ)ジリエンスには注目しています。